毎月、商品をご購入いただいたお客様に、商品と一緒にお届けしている「お米通信」。
ブログでもご紹介していきたいと思います。
実行委員会のメンバーが、順番に書いています。
8月号(8月9日発行)は、福島美佳です。
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先日、7月23日に東京・神田で「ありがとうの会」を開きました。
山清水米のお客様をはじめ、NPOの会員、イベントに参加してくださった方など40人ほどの方にお集まりいただきました。
山清水米のお客様の中には、長く購入いただいているけども初めてお会いした方も多く、お会いできて本当に嬉しかったです。改めて、池谷・入山集落、また十日町市地域おこし実行委員会が大勢の方に支えられていることを感じました。
さて、NPO職員らで順番に回しているお米通信ですが、事務専門で農業は手伝い程度の私にとっては毎回「さて、何を書いたらいいのやら…」と頭を悩ませています(苦笑)。
なので、今回からは村の方にインタビューをすることにしました。今回は、曽根藤一郎(屋号:橋場)さんに話を伺ってきました!

―今の時期の田んぼは、どんな作業がありますか?
今はちょうど穂が出る時期で、仕事の切れ間なんだよね。普通の年ならまだ穂が出る時期じゃないんだけど、今年は春の陽気がよかったから早まっていて、5日から1週間ほど早く穂が出はじめてる。
いつもなら、8月10日頃に穂が出はじめて、お盆の頃に穂が全部出て「穂ぞろい期」になるんだけど、今年は10日頃には「穂ぞろい期」になっちゃう。
―今の時期気を付けることはなんですか?
今から田んぼを干しておかないと、秋に稲刈りをする時に困るんだ。昔、手刈りをしていた時は9月初めまで水を落とさなかったけど、今はコンバインで刈るからね。
でも、あんまり乾かしすぎると水を入れたい時に通らなくなっちゃうから、見極めが難しいね。そこは経験を積まないとね。
―経験は大事ですね。
本を読んで勉強もしたよ。技術も進歩しているし、毎年毎年勉強しないと。覚えきったということはない。だから、農業は奥が深いんだ。
でも、自然に任せるしかしょうがない時もある。今の出穂(でほ)の時期が一番大事。10時頃から15時頃まで籾が開いて、花が出て花粉が飛んで自家受粉する。天気がいいとよく籾が開いて受粉がうまくいく。雨が降ると籾は開かない。うまく受粉しないと、実が入らなくなっちゃう。お米の粒が小さくなる。

―人間にできることはないんですか。
人間がやることはほとんど補助的なことで、作物に任せた方がいいんだ。
―なるほど。改めて話を伺ってみて、稲作の奥深さを感じました。どうもありがとうございました。
